- 2022年10月7日
folk product のはなし:紙盆(しぼん) その3 メンテナンスについて
「一生モノ」まではいかなくても道具である以上、長く使いたいと思う気持ちはあります。 この紙盆も使っていくと、徐々に表面の柿渋が薄くなってきます。そのヤレ感(色の濃淡)を楽しむのも良いのですが、強度としてはやはり落ちてきます。 そんなときに、柿渋をご自身で塗っていただきたいと思っております。 最近では柿渋はホームセンターやインターネットでも気軽にお求めできる環境です。 本来、柿渋は特有の匂いがあるものですが、無臭タイプの柿渋もありますのでご自宅のリビングなどでも手軽に塗ることが可能です。 また塗り方などは特に難しいことはありません。 普通に刷毛や筆で塗っていただければ大丈夫です。 柿渋はムラができにくい特長もありますのでどなたでも塗ることはできます。 一晩ほど乾燥させれば、びっくりするくらい表面が固くなり生まれ変わったような表情に。 ちなみにこの使い方は古道具などでみることがある「行李」という道具に使われている技法です。 紙盆は先人の知恵を生かしできたプロダクトでもあります。 すでにお持ちの方がおりましたらぜひお試しを!

