sankaku dustpan(三角チリトリ)製作工程
先日のNHKでの放映を見られた方は石黒さんがチリトリを作られる工程を少しご覧いただいたかもしれませんが、改めて三角チリトリの製作工程をご紹介いたします。
素材となるのは、近年の住宅の外壁や屋根に用いられる「ガルバニウム鋼板」という建築用材です。
雨風に耐えれる素材なので、チリトリのような毎日タフに使用される道具にはピッタリの素材なのです。
ガルバニウム鋼板に1つずつチリトリの形に罫書きをし、板金用のハサミで手作業で切り出していきます。
そして、切り出されたフチはそのままですと怪我をしやすいので、フチに折り込みを入れていきます。
罫書きを入れた所に折り目加工を加え、持ち手となる部分を徐々に立ち上げていきます。
なんか簡単そうに加工しているよですが、この加工はすごい見せ所!
持ち手部分のR加工が特殊加工によるもので、石黒さんならではの「技」と「経験」です。
最後にゴミをかき集める部分の両端を立ち上げて
本体部分が完成です。この後ホウキを一緒に収納する際に止め金具になる部品を取り付けで完成となります。
このチリトリは「溶接加工はせず、一枚の板で形作られている」という点がミソです。
それが可能になったのは、石黒さんの「技」と「経験」があったこそです。